MMDの使い方

ここでは、MMDの基本的な使い方を説明します。1つ1つ、実際の画面を添えて説明してあるので、分かりやすくなっています。

MMDは難しいと思っている方が多いですが、実はものすごく簡単です。
また動画だけでなく、MMD画面左上の「ファイル」から「画像ファイルに出力」というのを押すと静止画も簡単につくれます。

表現の幅がグッと広がりますので、是非、基本だけでも知っておくことをお薦めします。

準備するもの

・MikuMikuDance (通称MMD)

   上記リンク先では「MikuMikuDance (Multi-Model Edition)」、「MikuMikuDance(DirectX9 Ver)」、「MikuMikuDance(64bitOS Ver)」の3つのエディションが配布されています。最近はPMX形式のモデルが多くなっているので、「MikuMikuDance(DirectX9 Ver)」をお使いになるのが無難と思います。(なお、私のPCは32bitなので3つ目の「MikuMikuDance(64bitOS Ver)」がどのような仕様なのか、自分にはわかりませぬ。)

・MMDモデル
   惡音キンのMMDモデルを始め、いろいろなモデルが配布されています。ニコニコ動画やニコニコ静画に配布動画とともに配布先が書いてあります。
   最近は、Bowl RollにたくさんのモデルがUPされているので、こちらでお好みのものを探すのも良いと思います。
     (DLに認証キーの入力が必要となっているモデルはたいていニコニコ動画かニコニコ静画に紹介動画なり紹介静画があり、そちらに記載があります)
   惡音キンをはじめとするカイ式MMDモデルもBowl RollにUPして配布しています。→https://bowlroll.net/user/1073

・MMDモーション
   こちらもいろいろなモーションが配布されています。ニコニコ動画やニコニコ静画に配布動画とともに配布先が書いてあります。

・「Ut Video Codec YUV420(ULY0) VCM x86」
   ビデオ圧縮コーデックの1つです。インストールしておきましょう。
   他の圧縮コーデックでもいいかもしれませんが、これを使っている方が多いようですので、入れておいて損はありません。
  (MMDからの動画出力に圧縮をかけない方は入れなくてもいいですが、動画は圧縮しないとギガ単位の大容量になります)
   入手先:「或るプログラマの一生」 http://umezawa.dyndns.info/wordpress/?cat=28
   

それでははじめてみましょう


MMDを起動するとこんな画面になります。
まずはモデルを読み込むために、画面左下の茶色い枠の「読込」を押してください。
MMD使い方0.JPG
この画面左上の茶色い画面の上の白い帯のところにwavをドラッグ&ドロップすると曲を入れ込むことができますが
あとでAviUtlなどの動画編集ソフトで動画と曲を合わせることができるので、MMD上ではやらなくてもOKです。


使いたいモデルを選んで読み込むとこうなります。
MMD使い方1.JPG
次に、モーションを読み込むために、画面左上の「ファイル」から「モーション読み込み」を選んでください。


配布されているモーションは、特定のモデル用のものが多いです。ですが、気にせず好きなものを選びましょう。
たとえばこのモーションにはLat式ミク用とあにまさ式V2ミク用の2つのバージョンが同梱されていますが、いまはあにまさ式V2ミク用を選んでみます。
MMD使い方3.JPG
(例としてここで使わせていただいてるのはhino様作製の「MikuMikuDance用モーションデータWAVEFILE fullver.」です)



このような画面が出ますが気にせずOKを押します。
MMD使い方4.JPG


しばらく待つと、モーションが読み込まれます。(画面が暗転したのち表示されることもありますが、気にせず)
MMD使い方5.JPG


いまは練習なのでやらなくてもOKですが、この画面で「ボーン操作」でモデルのボーンを動かしてポーズを修正したり、「表情操作」で表情を変えたりできます。変更するボーンや表情の指定は、画面下の青の枠やモデル画面、緑の枠内で行えますが、左上の茶色い画面でもできます。
MMD使い方6.JPG
なお、ボーンや表情を変えた場合は、そのフレームでフレーム登録ボタンを押すのをお忘れなく。
これを押さないと変更が記録されません(モデルを動かす時に変更が反映されません)

モデルからボーンの表示を消してモデルを確認したいときは「ボーン操作」の「選択」ボタンをおせば消えてみやすくなります。
(ボーン操作をするときは再度、「選択」を押してボーンを表示させましょう)
MMD使い方7.JPG


ひととおり変更が終わったら、画面上の「表示」をクリックし、出てくるメニューで画面から座標軸を消しておきます。
(これをやらないと、動画にも座標軸が映ります)
MMD使い方9.JPG
なお、背景に色をつけたり画像を貼りたいときはその隣にある「背景」のところで「背景画像ファイル読込」によって行うことができます。
その他、この「背景」のところでは動画を背景にすることもできたりします。


次に、この図を参考に「モデル操作」のところで「カメラ・照明・アクセサリ」を選んでください。
MMD使い方10.JPG
これでモデル操作の画面から、カメラ操作の画面に切り換わりました。
ぱっと見、違いが分かりにくいですが、良くみると画面右下の枠名が「カメラ」「照明操作」「アクセサリ操作」に変わっていますね。

 ※この画面の「アクセサリ」のところでモデルに持たせるアクセサリを読み込んだり、ステージを読み込んだりもできます。
  アクセサリを読み込んだ場合は、プルタブを「地面」からモデルの名前に変えて、そのアクセサリを取り付けたい箇所のボーンを指定すればOK.
  このとき、アクセサリの枠内にある「登録」ボタンを押すのを忘れずに。
  ステージについては、最近はアクセサリとして読み込む形式のものの他に、モデルとして読み込む形式のものもあります。
  拡張子が「.x」のものはアクセサリ、「pmd」や「pmx」となっているものはモデルとして読み込む必要があります。


さて、まずは視野角を15前後にします。
実際に本物の女性モデルをカメラマンが撮影するときの視野角もこのようにしているとのことで、このほうが魅力的に見えるとのこと。
(ちなみにカメラの視野角は、広くするほど中央が盛り上がったような魚眼レンズっぽい映像になり、狭くするほど平面的な印象の映像となります)
MMD使い方11.JPG
スライダーで変えてもいいですし、数字を入力しても変えられます。
数字を入れたときはキーボードの「Enter」キーを押さないと反映されません。


視野角を変えるとモデルがドアップになるので、
モデル表示画面をクリックしたあとマウスのホイールや画面で黄色く丸をつけたところでちょうどいい大きさや角度に直します。
MMD使い方12.JPG
MMD使い方13.JPG
ちょうどいい大きさになったら「登録」を押しておきましょう。


場面ごとにカメラを動かしたり角度を変えたいときは、画面左上の茶色い画面でフレームを選んだあと
上でやったように、カメラの寄りや角度を変えて演出できます。
このときも、登録ボタンを押すのをわすれずに。

それと、カメラワークを連続ではなく、別の角度別のアップのカメラに一瞬で切り換えたような見せ方をしたいときは
まず、切り換える1つ前のフレームを選んで登録ボタンを押しておきます。
MMD使い方14.JPG

次に、そのすぐ次のフレームを選んで好みの寄り、好みの角度にしたあと、登録ボタンを押します。
MMD使い方15.JPG

こうすると、動画にしたときに、ぱっとカメラが切り換わったように見せることができます。


一通りカメラワークをきめたら、動画の最後のフレーム番号を確認しておきます。
スライダーをいちばん右にもっていって、最後のフレームを確認しておけばOKです。
MMD使い方18.JPG


つぎに、いま作ったものを動画として出力します。
画面左上の「ファイル」から「AVI出力」を選んで、適当な名前をつけて「保存」を押します。
容量がわりと大きくなるので、PC内に余裕がなければ保存先は外付ハードディスクなどにしておきましょう。
MMD使い方16.JPG

このような画面が出てくるので、フレーム番号の最初を0、終わりを最後のフレーム番号にします。
また、人によってはここでは圧縮をかけないひともいますが、自分は容量にさほど余裕もないので
ここで「Ut Video Codec YUV420(ULY0) VCM x86」を選択して圧縮しています。
MMD使い方21.JPG


あとは保存されるのを待つだけです。MMDからの出力作業はここまでです。

このあと、フリーウエアのAviUtlなどの動画編集ソフトにもっていって音を合わせたり
字幕を入れたりしたあと、エンコードを行って動画を完成させます。

このモーションを使い、適宜ステージなどもいれてつくった動画がこれです。(ニコニコ動画の一般会員なので画質良くないですが)
背景が切り換わるシーンは、MMD上で背景を変えたものを3通り作ってAviUtl上で切り貼りして作っています。

もっと見栄えをよくしたければMMEなどを使っていろいろなエフェクトを追加することもできます。
MMEについては、ニコニコ動画にいろいろな解説があがっていますので、ご覧になってみるといいと思います。
(ただしPCによってはグラフィックボードの関係で使えないエフェクトもあります)


MMDから出力後、さらにAviUtl上でも様々なエフェクトを付加することができます。

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PS:
AviUtlはとても優秀なソフトです。
これ1本あれば、音合わせからエンコードまで一気にできますので是非導入することをお薦めします。
導入から使い方までは、この動画がとても親切です。シリーズ物で長いですが是非ご覧になっておくことをお薦めします。

  • 最終更新:2014-11-21 22:55:20

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