簡単な歌わせ方

ここでご紹介するのは、『お手軽にそれなりに』歌わせることができる方法です。

お手軽にそれなりにとは言うものの、この方法でも意外と上手く歌ってくれたりします。なかなか侮れませんぞ!
                                                     (あくまで1つの方法です。やるときは自己責任でm(_ _)m)

さらに上を目指したい方はインターネット上に関連記事や動画がたくさんありますので勉強してみてください。→ご参考:上手く歌わせるための情報源

【連続音で歌わせるときの手順】


特に初心者の方の場合、連続音は難しいと思っている人が多いですが、全くそんなことはありません。

そもそも、難しいことをしなくても滑らかに自然に歌うように作られているのが連続音です。

特に「惡音キン連続音4音階通常音声ライブラリー」は、録音時にあらかじめ、高音ほど強めに発音して録音しているので、難しいことをしなくても、感情豊かに歌ってくれます。

(おそらく初めて使うとびっくりすると思います。私自身、リリース前のテスト時に初めて使ったときは「えっ!」と声がでたほどでした。正に人間の歌声そのものです)

ベテランの方はもちろん、初心者の方にこそチャレンジしていただきたい音源、それが「惡音キン連続音4音階通常音声ライブラリー」です。

簡単に上手く歌ってくれる歌わせ方を、この動画の中で解説していますので参考にしてみてください。
動画開始後1分~1分30秒の間の箇所が歌わせ方の解説部分です。
(たった30秒で説明しきれるほど簡単な方法です)

補足1:上の動画中では、クロスフェードの最適化のところで、『「ACPT」を押したあと「P2P3」を押し、この設定で何度も行う』と説明していますが、その後いろいろと試し、この方法で私が調声するときは、ここは「P2P3」ではなく「P1P4」で行っています。つまり、「P2P3」は一切使わないことになります。
歌声がより安定するように思うのでこういった形に変えていますが、実際に両方やってみて、ご自分のお好みの方でやって頂ければと思います。

補足2:惡音キンの連続音には、ほかに「癒し音声ライブラリー」もあります。お好みでお好きなほうをどうぞ。

【単独音で歌わせる時の手順】

単独音のほうは、動画ではなく、文字と図で説明します。

クリックするとその項目に飛びます。出来るところまでは飛ばして、わからないところをクリックしてみてください。
初めての方でもわかるよう図を交えて詳しく書いてあるので⑫までありますが、やっていることは難しいことではありません。
是非チャレンジしてみてください。

①USTを作製するか、配布されているものをダウンロードして入手します。

USTとはUTAUで歌わせるための楽譜のようなものです。


②USTをダブルクリックすると、自動的にUTAUが起動します。


 USTには、単独音用と連続音用の2種類があります。
 このように、各音の前になにもアルファベットがついていなければ、単独音用。
tandokuon.JPG

 このように、各音の前に小文字のアルファベットがついていれば、連続音用。
renzokuon.JPG

 それぞれ、適したライブラリーで歌わせる必要があります。

 ※連続音用のUSTを単独音用に直したいときは一括で変更できる便利なプラグインが配布されています。
  入手先「UTAU ユーザー互助会@ ウィキ」の「ユーザー提供プラグイン」の表の中の
  遊牧家族様作製の「連続音を単独音化」など。

   (将来の連続音のために遊牧家族氏作製の「歌詞を連続音化」プラグインとZteer氏作製の「連続音一括設定」プラグインも
    インストールしておくと良いと思います)


③画面上部のメニューにある「プロジェクト」から「プロジェクトのプロパティ」を選択するとこの画面が出ます。

使いたい音声ライブラリーを選択しましょう。
utau音源選択.JPG



④調声をします。


ここは、一人一人自分らしさがでるところです。

ここでは簡単かつ比較的綺麗に歌ってくれる方法を紹介。
 すっぴん化し、「おま☆かせ」をしたあと、「声調お手伝い」プラグインを実行するだけです。
  この方法、意外と綺麗に歌ってくれるのでお薦めです。

 【ダウンロードしてutauにインストールしておくもの】
   ・遊牧家族氏作製の「連続音を単独音化」プラグイン (まだインストールしていなければ)
   ・SHINTA氏作製の「すっぴんプラグイン」
   ・Zteer氏作製の「調声お手伝い」プラグイン
   ※すべて「UTAU ユーザー互助会@ ウィキ」の「ユーザー提供プラグイン」の表の中にあります。

   ※今回は使いませんがZteer氏作製の「拡張ピッチエディタ 」と「拡張エンベロープエディタ」は
    今後、調声をやっていく中であると便利ですので、これらもインストールをお薦めします。
    (というか、本格的に声調をやりたい場合には必須です)


 1)画面上部のメニューにある「編集」から「全てを選択」を選びます。


 2)他の音源用に調声済のUSTの場合は、すっぴんプラグインですっぴんにしときます。
   連続音用のUSTを単独音で歌わせるときは「連続音を単独音化」プラグインもかけましょう。

 
 3)「全てを選択」した状態にしておいて、画面上部のメニューにある「ツール」から「おま☆かせ」を実行します。

   そのままの設定でokを押します。
    ・ただし「声をふるわせるよ」のチェックは外した方が無難といえば無難です
      (このあとかける「調声お手伝い」プラグインのほうでも声の震えがかかるので、ここで外しておかない場合は
       少し乱れた感じになります。それが上手く声の表情として出てくるか、歌が下手に聴こえるかは、曲によって違ってきます)
    ・曲によっては「タイミング」ボタンで立ち上がりや下がりの速度を調整したほうがよくなる場合もあります
    おかませ.jpg

 4)「全てを選択」を選び、「調声お手伝い」プラグインを実行します。

   そのままの設定でokを押します。
    調声お手伝い.jpg

   ※ 3)の「おま☆かせ」と4)の「調声お手伝い」は、機能が被ります。
     ここでは手軽にするために、設定をいじらずに双方のデフォルト状態を使って2重にかけることで
     相補的に調声する方法を紹介しましたが、慣れてきたらお好みでどちらかだけをかけたり設定を
     いじっていろいろと試してみるのをお薦めします。
     そのようにして、徐々に自分なりの方法を見つけていってください。


⑤いまからやるのは、クロスフェードの最適化というステップです。

これを行うと音と音との繋がりを良くなり、より滑らかで自然に歌うようになります。
 一般的には連続音で使う場合が多いですが、単独音でも効果絶大。

 特に惡音キンの単独音ライブラリーにこれを行うと、人間が歌っているかのような滑らかさになります。


まず、「全てを選択」の状態のまま、「ACPT」を押したあと、「P1P4」を押します。
ここはお好みで「P1P4」ではなく「P2P3」にするのもアリですが、今回紹介している方法の場合は「P1P4」のほうが結果がよいように感じます。
 utau-最適化1.JPG
 これ、何をしてるかというと、前の音と次の音の重なり具合の微調整を自動的にさせています。 
 声の始まりがP1、音が立ち上がって安定したところがP2、安定したところの終わりがP3、小さくなっていって音がおわるところがP4です。
 
 つまり、1つ1つの音は、この4つの点からなる台形のような形になっていて、一番左したの点P1から始まり、だんだん音が大きくなって
 点P2で安定し、P3から小さくなっていってP4でおわります。
 2つの音の繋がりはそれぞれの音の台形同士の重なり具合によって違ってくるので、今からここでやるのは、これらを自動的に最適な値に
 「最適化」するという作業です。
 
「P1P4」ボタンは、始まりと終わりの2点を動かして微調整するボタン。P2,P3は固定しています。
「P2P3」ボタンは、立ち上がりきった点と下り坂が始まる点の2点を動かして微調整するボタン。P1,P4は固定しています。

 曲にもよりますが、最初は「P1P4」か「P2P3」のどちらかで徹底的に最適化して、繋がりがまだ気になるようなら
 まだやっていないほうで何回か最適化してみるなども有効かと思います。
 (このあたりは自分でいろいろ試してみて、しっくりくる方法を見つけてください)


⑥USTをざっと見ていくと、「!」マークがついている箇所がある場合があります。

 その場合は、そのマークをワンクリックしましょう。多くはそれで自動的に補正されて消えます。
 消えない箇所は、たいていはそのままでも大丈夫です。
 (➆まで進んでみて、そこの音が発音されなかったり音飛びするときは、その音だけを選択した状態で右クリックし
  「エンベロープ」を開いて重なっているドットを左右に離してあげてください)


➆再生ボタンを押します。しばらく黒い画面でコマンドが流れたあと、再生が始まります。

utau-最適化2.JPG


⑧再生がおわったら「0PT」を押します。

utau-最適化3.JPG

クロスフェードの最適化が始まります。数秒で終わります。
utauクロスフェード最適化.JPG


⑨このような画面が出てくるので「はい」を押しましょう。

   utauキャッシュ削除.JPG


⑩上記の➆~⑨を繰り返すほど声が滑らかになっていきます。最低3回はやることをお薦めします。

 ※理想は下のような画面が出るまでやることですが、ここまでしなくても大丈夫です。
   最適化完了.jpg


⑪自分が納得いくところまで滑らかになったら、完成です。


 ※⑫に進む前に、USTを一度見直しましょう。
 「!」がついている音があったらその音を含む短い範囲を選択して再生してみましょう。
  上手く音が出ていない場合は、その音だけを選択し右クリックしエンベロープを選択。
  直線が交差していたり90度以上に曲がっているはずなので、マウスでドラッグして直しましょう。それで「!」が消えます。
 (交差の程度が大きい場合は右クリックをせずに「!」をダブルクリックするだけで自動的に直ります)
 この操作をやった場合は、次の⑪に進む前に再度、再生を1度やってください。
 (この時はP1P4やP2P3を押すとまた「!」がついてしまうことがあるので、押さないで再生)


⑫画面上部のメニューにある「再生」から「いま聴いたのを保存」を選択するとwavとして保存されます。


このwiki内の関連コーナー

★歌わせてみよう!: 上手く歌わせるための情報源
★気軽に参加できる祭典開催!!: 惡音キン誕生祭のお知らせ

  • 最終更新:2015-05-23 17:48:55

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